しょうぶ学園は、鹿児島市中心部から約10キロほどの距離にある吉野台地の一角にあります。桜並木をくぐり抜けると大きく成長したヒマラヤ杉が憩いの場に影を落とし、木々の合間のところどころに小川が流れ、樹齢250年のたぶの木が大きく手を広げるように人々を見守っています。
こうした自然環境の中、1973年の設立以来、施設を利用する人たちの創り出す力に魅了され、染め織りからスタートした学園の工芸活動は、木工、陶芸、和紙と少しずつアトリエを増やし、さらに絵画、造形、刺繍(nui project)音楽(otto&orabu)といった芸術や表現活動へと広がりました。工房では、自分を表現するために大切にしている時間と空間、素材に逆らわない彼らのものづくりに自分のスタイルを持つことの楽しさを学びながら、その自由で力強いメッセージと個性を映す「行為」の美しさを社会に発信しています。
また、2006年のキャンパス改築に伴い、「衣、食、住+コミュニケーション」を大きなテーマにカフェやベーカリー、蕎麦屋といった食の工房やギャラリーなども加わり多彩な才能の発露の場として数々の試みを行ってきました。さらに、2019年には表現活動の普及と地域文化の向上をめざして250名収容のホールを併設した、しょうぶ文化芸術支援センター「アムアの森」を開設しました。新しい“SHOBU STYLE”は、未来を描く人と環境のインターフェイスとして存在し、障がいのあるなしに関わらず、ここに集う人々の幸福につながる創造的なコミュニティとなることを願って歩み続けています。
社会福祉法人 太陽会 障害者支援センター SHOBU STYLE(しょうぶ学園)
〒892-0871 鹿児島県鹿児島市吉野町5066番地
TEL:099-243-6639/FAX:099-243-7415
mail:info@shobu.jp
https://www.shobu.jp